ごあいさつ

センター長 李永俊

「地域と共に歩む」センターをめざして

弘前大学地域未来創生センター長 李 永俊(イ ヨンジュン)

 弘前大学地域未来創生センター(Innovative Regional Research Center)は、地域の諸課題を真に理解し解くために、前身の雇用政策研究センターの機能を拡大し新しく設置されました。青森県は全国的にも少子高齢化・過疎化が加速度的に進行していくことが予想される地域の一つであります。それによる深刻な影響の一つとして、地域の産業・経済状況の悪化、さらには地域の生活基盤の構造的変化が将来的に想定される中で、地域が直面することになる諸課題の解決にむけて、地域の要請をきちんとふまえた先見性のある研究と教育活動が強く求められています。
 前身の雇用政策研究センターは地域産業の活性化・地域雇用の創出といった問題を中心に、実態調査・分析を行い、有効な知見や対策を提供してきました。しかし、雇用問題はこの地域がかかえている諸課題の一つであり、地域の産業・経済状況など将来的な見通しを立て、その課題点も含めて検証し、その抜本的な解決の道筋を探らなければなりません。そのためには、その地域固有の歴史的・文化的風土についての理解も必要不可欠となります。
 地域未来創生センターは、文化資源・地域文化活用部門、地域づくり総合研究部門、震災復興・災害研究部門の3部門を設け、弘前市及び青森県全域とその周辺地域の文化・社会・経済を一つの総体として、総合的な研究対象とすることによって、地域がかかえる現実的な諸問題に関しても、地域の自治体・企業・民間団体等との緊密な連携のもとに組織的に対応策を検討します。地域の文化資源を「発掘」し、学術的に評価するとともに、これらの資源を積極的に有効活用することによって、地域の再発見、地域の活性化に貢献します。また、当センターが先頭にたって、地域を志向する教育を進め、地域課題の解決に関心をもつ人材の育成に努めます。
 研究、教育、地域貢献の取り組みをもって、「地域と共に歩む」センターとして、地域の魅力・活力を高めるために貢献していきたいと念じております。皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。