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在学生・修了生の声

在学生の声

文化科学専攻 国際人材育成コース(平成29年4月入学)マスニラ・ビンティ・マト・フセイン
 私はマレーシアからの留学生です。弘前大学人文学部で国際政治を学び、今は大学院で人類学を専攻し、感情の表出について研究しています。感情表出の研究は、文化交流の面では不可欠で、ビジネスやコミュニティ作りでも感情のマネジメントが重要な課題として注目され始めています。そこで、感情は人と人の相互行為の中で生まれると考える立場から、感情に関する行動がコミュニケーションの場でどのように表出し、人々にどのように評価されるか、それが人間関係にどのように影響するかを明らかにしたいと思っています。
 感情表出の中でも、とくに「泣くこと」に関心があります。学部生のときに行ったアンケート調査で、「泣くこと」への評価が日本人学生とマレーシア人学生の間で大きく違ったことがきっかけです。その後、卒業論文の執筆を通して、「技術はどこにでも持ち込めるし、政策を立てるのはどこの国でもできるが、それが実行できるかどうかは社会のメンタリティにかかっている」と、ミクロレベルの視点の重要性に気が付きました。そして、ミクロレベルの視点から感情表出について研究したいと考え、大学院進学を決めました。
 大学院に入学するとき、人類学や社会調査の知識がまったくなかったので、不安もありましたが、先生方の優しい指導や大学からのサポートのおかげで、その不安を乗り越えられました。大学院の授業のほとんどは小数人の演習形式で行われるので、予習やレジメを作成することで忙しいのですが、疑問や論点について先生方と直接対話できるので、理解できなかった点などはその場で解決できます。また、チャンスは一度逃したら二度と来ないので、今やっていることに全力を尽くし、忙しさや大変さを考えるよりも、自分の目標と研究で知りたいことを考えるようにしています。
 大学院修了後は、研究成果や留学経験を生かして、異文化交流プログラムなどを作りたいと考えています。私はマレーシアの地方の小さな村に生まれ、留学するまで外国人と接する機会はあまりありませんでした。ですから、マレーシアと日本の地方を中心に地域間交流を進める仕事にもつきたいと思っています。

応用社会科学専攻 総合文化社会研究コース(平成28年10月入学)沼田 雅樹
 私は現在、大学院で「協同組合組織における地域貢献のあり方と社会的責任について」というテーマで研究しています。主に、地域においてどのような期待が協同組合になされているか、また、その期待に応えられているのかどうかということがその内容です。この研究テーマに決めた理由としては、現在の勤務先が生活協同組合により運営されている医療機関であり、地域との連携を重視した運営を目指しているということを知ったからです。この研究テーマを通じてより良い地域づくりの中で活躍するためにはどうしたらいいかを提案していけたらと考えています。
 大学卒業後、一度は地元で普通に働いていたのですが、現在の仕事に転職したことを機に自分自身をレベルアップしたいということと、身に着けた知識を地元や地域社会に還元していくためにはどうしたらいいかとの思いから、社会人を続けながら大学院に進学することを決めました。その後、大学院に入学してから、研究と仕事と両立させるため、日々試行錯誤しています。そんな中でも、現在の職場の理解やサポートに助けられています。本当に感謝しています。
 大学院は、講義は少人数での対話形式が主で、先生方との距離がとても近いことが特色の一つです。研究についてさまざまな意見交換ができ、とても有意義だと思います。仕事をしながらの研究生活なのですが、長期履修制度を活用させていただいているおかげで、精神的な余裕もあり、自分のペースで研究を進めることができます。
 また、大学院生同士の交流も充実していると思います。それぞれが違う分野の研究をしていても、研究について別分野からの視点で意見をもらえたり、刺激しあえる仲間がいることは、とても心強いです。
 将来の展望としては、現在の勤務先でのキャリアアップはもちろんですが、いずれは地元に帰り、地域活動に必要とされる「人材⇒人財」になるよう、研究ならびに学生生活を堪能し、研鑽していきたいと思っています。

修了生の声

文化科学専攻 総合文化社会研究コース(平成28年3月修了)三浦 一樹
 私は学部生の時に考古学を勉強し始め、大学院では日本考古学を専攻しました。主に、東北地方における縄文時代晩期終末から弥生時代前期の土器について研究しました。具体的には、当時の土器の流行を探っていくというやや地味な研究です。学部生のときに弘前大学の発掘調査に参加したのですが、その際に出土した土器、石器、土偶などの整理作業と報告書の作成を進めながら、修士論文の執筆に並行して取り組んでいたので、なかなか大変でした。
 大学院では専門以外の講義・演習も受講しなければならなかったので、それらの講義や演習のための予習やレジュメ作成などにも日々追われていたように思います。当時、大学院生が少なかったので、演習では発表の順番がすぐに回ってきました。そのため毎日のように図書館や院生室に夜遅くまで残って四苦八苦していましたが、今では有意義な時間を過ごすことができたと思っています。
 また、研究や講義の他にも、土器などの整理を学部生たちと一緒に行う実習や、毎年、弘前大学で開催されている特別展示のセッティングなど、さまざまな経験を積むことができ、忙しいばかりでなく、楽しい時間を過ごすことができました。
 現在は、仙台市役所の文化財課で文化財主事として働いています。日々の仕事の内容は、仙台市民への対応から、カモシカへの対応、発掘調査まで多岐にわたります。幸いにも専門職として就職することができたので、大学院で経験した発掘調査やその報告書作成など、以前の研究が現在の仕事に直結する部分が多く、日々楽しく過ごしています。
 そんな今になって思うのは、大学卒業と大学院修了では大きな違いがあるということです。私が専門職ということもあるのでしょうが、やはり大学卒業レベルの知識では、今の仕事をこなすのは難しく、ゆとりをもって仕事に取り組むことができないのではないかと思います。大学院に進学したことで、研究の基礎を固めることができ、就職してもすぐに力を発揮できる準備を整えることができたと思っています。

応用社会科学専攻 総合文化社会研究コース(平成29年3月修了)大西 晶子
 私は人文社会科学研究科では、社会的課題をビジネスの手法で解決するソーシャル・ビジネスを通して持続可能な社会を創造するためにはどのような課題や解決方法があるのかという関心の下で、ソーシャル・イノベーションの創出と普及を、弘前市にある総合型地域スポーツクラブスポネット弘前を事例として研究しました。
 社会人なので、大学院を2年半で修了すると最初から決めていました。これは、仕事と研究の両立は期間が長くなると難しくなると考えたためです。同時に、一週間の中で研究にあてる日を決めました。限られた時間をどのようにマネジメントするかが課題であると考えていたので、スケジュールを決めて、集中して、安定したリズムを刻むように、生活、仕事、研究を行いました。
 大学院では、すべての先生が丁寧にご指導くださいました。自分自身の知的好奇心を満たしながら、研究成果を社会に還元できるのは、大学院で学ぶ醍醐味であると思います。つきつめて考えたい、研究を極めたい、キャリアを重ねたいなど、大学院進学の理由は人それぞれだと思いますが、結局は自分自身の「WISH」を満たす作業であり、自分自身と向き合うことであると思います。充実した時間の中で、大学院生仲間と、時には励まし合い、時には一緒に笑いながら学ぶことができたことに感謝しています。
 社会人としては、弘前市内で菜食カフェを併設した21世紀型集会所indriyaを営みつつ、「共生・協働」テーマに地域に密着した活動を展開しているNPO法人SEEDS NETWORKの代表を務め、これらの事業を通して「地域課題解決力をもつコミュニティ」の仕組みづくりを行っています。これには、すべての子どもが健やかに育ってほしいという願いがあります。将来、子どもや孫の時代に、のびのびと豊かに子どもを育む町であってほしいと考えながら、さまざまな角度からアプローチしています。研究が机上から飛び出し、現場で実践的に躍動しているということです。
 修了後は、弘前大学大学院地域社会研究科(後期博士課程)に進学し、現在でも研究と実践の両輪を継続しています。

修了生へのアンケート結果

平成29年度修了生へのアンケート調査の結果は下記のとおりです。(修了生8名,回答者5名)

教育課程および教育カリキュラムに満足していますか。

満足している
どちらかといえば満足している
一概に言えない  
どちらかといえば満足していない  
満足していない  

指導方法および指導体制について満足していますか。
満足している
どちらかといえば満足している
一概に言えない  
どちらかといえば満足していない  
満足していない  

本研究科における学習目標の達成度についてお尋ねします。

十分に達成できた
ある程度まで達成できた
一概に言えない
あまり達成できなかった  
達成できなかった  


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