被災資料の救援(レスキュー)活動の内容


【鯨と海の博物館(下閉伊郡山田町)】
 2014年9月1日(月)〜7日(日)、片岡太郎、弘大理工学部所属の学生2名が参加してレスキュー活動を行いました。
 鯨と海の科学館は東日本大震災で津波の被害を受け、同館に展示・保管してある鯨の骨格標本や捕鯨に係わる漁労具等が海水の被害を受けました。弘前大学では、筑波大学に協力する形で、2012年に生物劣化を抑制する一時保管作業(脱酸素剤とともに資料をパック)を行いましたが、今年は、漁労具(主に金属製品)の修復作業(脱塩・クリーニング・防錆処理)を行いました。また、復興へ向け、再び資料を展示するために、同館の空気質調査も行いました。

   
 脱塩とクリーニング作業  検知管を使った
脱塩効果のチェック
 乾燥
   
 防錆処理  空気質調査  




 【宮城県石巻市雄勝町】
 2013年117日(木)〜19日(土)、宮城県石巻市雄勝町にある巻物・屏風等(合計200点以上資料)のレスキュー活動を、弘前大学と東北歴史博物館、筑波大学、石巻市、雄勝町が行ないました。資材協力をしてくださったのは鯨と海の博物館のレスキュー時でもお世話になった、三菱ガス化学、新成田総合社様。資料をRPパックに脱酸素剤と共に入れて、劣化を防ぐ保存方法です。

   



 
【鯨と海の博物館(下閉伊郡山田町)】
 
2012年8月20日(月)〜23日(木)、東日本大震災で被災した「鯨と海の科学館(岩手県山田町」で所蔵されていた鯨の標本などの資料のレスキュー活動を、弘前大学が筑波大学と共に、三菱ガス化学・新成田総合社の協力を得て行いました。鯨標本他のRPパック(空気を遮断する特殊なフィルム)に脱酸素剤ともに標本を入れて、劣化を防いで保管します。同館は平成26年度中の再開を目標にしています。

   




 【野田村歴史の会(九戸郡野田村)】
 2012年7月27日(金)、東日本大震災で被災した紙資料のクリーニング(海水・汚泥を除去するクリーニング作業)が完了し、返却されました。

   

 2011年3月11日の東日本大震災で被災した岩手県野田村の文書を、亀ヶ岡文化研究センターで保存処理保存処理を行うことになりました。被災文書は段ボール10箱分およそ2千点でした。ひとつひとつ丁寧に刷毛やブラシで泥を払い落とす作業は根気のいる大変な作業でした。村政や村議会に関する文書など分類し、目録を作成した後、今年度中に持ち主へ戻す予定です。

  
 作業前ミーティング中。   色々な文書が含まれています。  刷毛で泥を落としています。 




活動地域
【岩手県】
下閉伊郡山田町
九戸郡野田村

【宮城県】
石巻市雄勝町

文化財保存活動(文化財レスキュー)   

  2012年3月11日に発生した東日本大震災は、多くの文化財もその影響を受け、大変な被害を受けました。この大災害だけでなく、様々な理由で被災する文化財はこれからも起こり得ます。先人の残してきた大きな遺産を後世へ伝えていく事は私たちの使命でもあります。その文化財を救出、保存していく活動を行っています。

当大学では、、文化庁東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援委員会の要請により、被災直後より活動開始し、これまで5千点余りの資料を救出、保存処理しました。