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研究室では、2005年に案文や掲示物、各種支援情報をまとめた『新版・災害が起こったときに外国人を助けるためのマニュアル』を刊行しました。また2011年の東日本大震災の際にも新たに必要になった掲示物を作成しました。
現在、その掲示物をよりわかりやすく、見やすくするための修正作業を進めています。体裁を修正し、今まで以上に使いやすい掲示物を目指しました。また、日本語の意味が外国人にとって理解しやすくなるよう、文節の切り方に工夫をしました。
今回は、『新版・災害が起こったときに外国人を助けるためのマニュアル』の51番から57番までの計7枚を修正しました。マニュアルをお持ちの方は差し替えをお願いいたします。今後も毎週公開していき、7月末には全ての掲示物を修正する予定です。
⇒修正した掲示物はこちらからダウンロードできます。
またPDF版の一括ダウンロードは、全ての掲示物の修正が終わる7月末に公開する予定です。お知らせ申し上げます。多くの皆様にとって、より使いやすく、そしてわかりやすい掲示物を目指し作業を行ってまいります。
●1番から22番、24番から36番・・・4月24日修正
●37番から43番・・・・・・・・・・・・・・・・5月1日修正
●44番から50番・・・・・・・・・・・・・・・・5月8日修正
●51番から57番・・・・・・・・・・・・・・・5月15日修正
更新日:2012年5月15日
2012年3月11日によせて
東日本大震災で伝えた「やさしい日本語」による長文の表現を
横断的に検索できるようにしました。
「やさしい日本語」学習の文型手本として、
また災害発生時の書式(情報配列)雛形として活用できます |
社会言語学研究室では、阪神淡路大震災での経験から「やさしい日本語」による支援期間を発災後の72時間と限定し、支援情報を用意してきました。2004年に起きた新潟県中越地震では、外国人支援団体が立ち上がるまでのサバイバル言語として役割を果たしました。しかし東日本大震災で「やさしい日本語」は、大きな変革を求められました。原子力発電所の爆発に伴う情報がその典型ですが、72時間用の「やさしい日本語」の語彙量や文構造では、東日本大震災の情報を伝えきれなかったためです。
研究室では多文化共生マネージャー全国協議会(以下タブマネ)や仙台国際交流協会(以下サイラ)と協調し、「やさしい日本語」の新たな表現を模索しながら、災害情報の伝達支援を続けました。いま私たちは、「やさしい日本語」のカテゴリをもう一段階上げた、発災から72時間以降の情報を言い表せる語彙量と文構造について検討を進めています。
一方、東日本大震災を経ることで、「やさしい日本語」で情報を外国人被災者に伝えようとする自治体が増えました。研究室にも多くの自治体や団体から「やさしい日本語」による情報支援や「やさしい日本語」導入のための支援要請が続いています。
このような1年を過ごしながら、私たちは「やさしい日本語」に求められる新たな情報の公表について考えました。「やさしい日本語」の理解者が増えたからこその、使い手たちにとって有益な、またその公表成果がこれからの外国人被災者にとって役立つものを念頭におこうと考えました。そして私たちは、タブマネやサイラ発で伝えた「やさしい日本語」による情報を、横断的に検索する方法を公開することにしました。2011年3月11日から2ヶ月間にわたって伝えた183の情報を、時系列に、情報の種類から、またキーワードによって「やさしい日本語」の表現を知る方法です。
この横断的な検索を可能にしたことで、「やさしい日本語」の使用者たちは、つぎのような利用法ができるようになりました。
1) 普通の日本語から「やさしい日本語」への言い替え表現を知る
2) 知りたい語を含んだ「やさしい日本語」と普通の日本語の表現を比較する
3) これまでよりも長文の「やさしい日本語」表現を知る
4) 「やさしい日本語」文書の表現書式(情報配列の順序)を知る
5) 「やさしい日本語」の用例辞典として役立てる
6) 時系列表から、発災後の経過時間によってどんな情報が伝えられたかを知る
7) カテゴリ別の分類表を使うことで、似通った情報の表現方法やそれを言い表す基本文型を知る
「やさしい日本語」で情報を伝えようとする実務者たちの学習教材として、また災害発生時の「やさしい日本語」のテンプレートとしても活用できる特徴を併せ持った検索システムです。
多くの人に利用され、情報弱者になりやすい外国人に情報が的確に伝えられるよう、また、情報を伝える側の日本人にとっても、より適切な表現を作れるようになることを研究室一同が望んで公開することにしました。
⇒東日本大震災で伝えた「やさしい日本語」~知りたい情報と表現方法を抜き出すための検索機能~のページはこちらです。
更新日:2012年3月11日
卒業研究のページを更新しました。
平成23年度卒業生9名の卒業論文要旨を追加しましたので、是非ご覧下さい。
⇒卒業論文題目のページはこちらです。
更新日:2012年3月11日
阪神淡路大震災から17年目によせて
研究室では、3月11日に向けて阪神淡路大震災での知恵を
受け継いだ「やさしい日本語」化作業を進めています |
阪神淡路大震災から17年が経ちました。神戸市は震災以前から自他共に認める国際都市でした。しかし災害下の外国語による情報は、外国人たちにほとんど伝えられませんでした。理由はいろいろですが、当時、外国人には外国語で伝える、あるいは英語で伝えることが大前提でしたので、時間と共に変化する災害情報に翻訳が追いつきませんでした。また英語話者以外の外国人が多く住んでいて、多言語化のできなかったことなどが大きな理由でした。
言語研究を専門とする私たちは、そんな外国人被災者へ災害情報をいち早く伝える研究を始めました。得られた具体策が「やさしい日本語」で伝えることでした。「やさしい日本語」で災害情報を伝えるという提案も17年を迎えたことになります。
阪神淡路大震災から始まった「やさしい日本語」による外国人被災者への情報提供は、昨年3月の東日本大震災で大きな役割を担うことができました。阪神淡路大震災の智恵が活かされ、外国人被災者の心の負担を大きく軽減できたことをありがたく思います。
これまで研究室では1月17日を節目に、外国人被災者のための「やさしい日本語」についての提案を公表してきましたが、2011年の1年間は、東日本大震災により「やさしい日本語」による情報案文や掲示物の大幅な改訂が求められました。阪神淡路大震災のときにはなかった「津波」の情報や「原子力災害」の情報などがあったためです。
いま研究室では東日本大震災で「やさしい日本語」に求められた新たな智恵を3月11日に公表すべく作業を進めています。
95年1月17日の震災で被災された皆さまに、改めてお見舞い申し上げますとともに、そのときの智恵を受け継ぎ、一人でも多くの被災者の心の負担を軽減できるよう「やさしい日本語」による情報提供の方法を改善していることをご報告します。
更新日:2012年1月18日
「東日本大震災における社会言語学研究室50日間の活動報告書」と「外国人への情報伝達と『やさしい日本語』化支援100日間の記録」をアップしました。
社会言語学研究室が、震災後行ってきた支援内容について詳しく記述しています。
活動報告書、外国人への情報伝達の記録は東日本大震災に関する「やさしい日本語」情報のページからダウンロードできます。
→東日本大震災に関する「やさしい日本語」情報のページはこちら
また、震災から半年が経ちましたが、被災された皆様の中には、未だに不便な生活を強いられている方も多くいらっしゃると思います。
一日でも早く元の生活に戻られますよう、心からお見舞い申し上げます。
更新日:2011年10月19日
節電や計画停電に関する放送用案文を新たに作成しました。
電力不足を回避するために節電を呼びかけるときや、計画停電を知らせるときにこの放送用案文をご活用ください。放送用案文は「やさしい日本語」放送用案文のページに掲載しています。
→「やさしい日本語」放送用案文のページはこちらです。
更新日:2011年9月16日
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