やさしい
日本語
日本語観 日本の
言語外交
卒業研究 これまでの
活動
津軽弁 サイトマップ


お問い合わせ  ホーム


「やさしい日本語」Q&A


Q1 「やさしい日本語」はどうやってできたのですか?
なぜ弘前市が「やさしい日本語」の発信地になったのですか?
Q2 どうして「やさしい日本語」で伝えるのですか?
英語や中国語ではだめなのですか?
Q3 「やさしい日本語」は本当に有効ですか?
Q4 「やさしい日本語」に言い換えることによって、
かえってわかりにくくなることはありますか?
Q5 日本語能力検定試験3級程度とはどの程度なのですか?
Q6 私にも作れますか?
どうすれば「やさしい日本語」を作ることができますか?
Q7 『新版・災害が起こったときに外国人を助けるためのマニュアル』
を見たいのですが、どこで見ることができますか?
Q8 『新版・災害が起こったときに外国人を助けるためのマニュアル』
が欲しいのですが、どうすれば入手できますか?
Q9 「やさしい日本語」は実際に活用されていますか?
具体的に教えてください。
Q10 実用化にあたっての問題点は何ですか?
Q11 どうして研究室のホームページを
「やさしい日本語」で表示しないのですか?
Q12 「やさしい日本語」の研究にはどんな人たちが携わっているのですか?
Q13 どうして「『やさしい日本語』作成のためのガイドライン」を作ったのですか?
Q14 「『やさしい日本語』作成のためのガイドライン」は、これまでのホームページにあった「『やさしい日本語』の作り方」と同じものですか?
もし違うとしたら具体的にどう違うのでしょうか?
Q15 「『やさしい日本語』作成のためのガイドライン」は
2005年のマニュアルとどう違うのですか?
Q16 「『やさしい日本語』作成のためのガイドライン」ではどんな工夫をしたのですか?
Q17 「『やさしい日本語』作成のためのガイドライン」を欲しい人はどうすればいいのですか?



Q1 「やさしい日本語」はどうやってできたのですか?なぜ弘前市が「やさしい日本語」の発信地になったのですか?
A1  1995年の阪神淡路大震災に際して、日本の言語政策は地域社会の問題点に的確な対応ができませんでした。そこで弘前大学社会言語学研究室では、方言研究で培ってきた調査の方法と、1990年代に行なってきた国際社会における日本語の役割研究の蓄積を元に、内なる国際化への具体的な対策として「やさしい日本語」を提案できるのではないかと考えました。そして弘前大学社会言語学研究室では、学生たちが中心となって継続的に何が問題であり、どう解決するべきかを研究しています。




Q2 どうして「やさしい日本語」で伝えるのですか?英語や中国語ではだめなのですか?
A2  理想は、災害が起きた直後の情報を、被災地に住んでいるすべての外国人のことばに翻訳して伝えることです。しかし、翻訳して情報を流すには時間がかかります。また、日本に住む外国人の中には、英語や中国語がわからない人もいます。「やさしい日本語」は彼らがいつも使っている、買い物をしたりバスに乗ったりできる程度の日本語で作られているので、より多くの外国人に災害時の情報を伝えることができます。また、日本語を話せる人ならば誰にでもすぐに作ることができるという利点もあります。




Q3 「やさしい日本語」は本当に有効ですか?
A3  「やさしい日本語」を検証した結果、有効であると証明されました。それは、2005年に弘前市で公開実験を行い、外国人を普通の日本語と「やさしい日本語」の2つのグループに分けて理解度を測ったところ。「やさしい日本語」の方がより理解できるということがわかったためです。また、同じ実験で日本人の小学生にも「やさしい日本語」が有効なことが確認されました。




Q4 「やさしい日本語」に言い換えることによって、かえってわかりにくくなることはありますか?
A4  「やさしい日本語」では、難しい漢字は極力用いずひらがなで表記します。しかし漢字文化圏出身者にとっては、ひらがなではなく漢字で表記する方がわかりやすい場合があります。例えば、公開実験において「拭く」という意味で「ふく」と表記したのですが、「吹く」と間違えるという例がありました。




Q5 日本語能力検定試験3級程度とはどの程度なのですか?
A5  日本語能力試験3級程度では、ひらがなや簡単な漢字を理解することができます。日本語学習初級レベルで、基本的な文法・漢字(300字程度)・語彙(1,500語程度)を習得し、日常生活に役立つ会話ができ、簡単な文章が読み書きできる能力(日本語を300時間程度学習し、初級日本語コースを修了したレベル)です。




Q6 私にも作れますか?どうすれば「やさしい日本語」を作ることができますか?
A6  誰にでも作ることができます。「やさしい日本語」の作り方のページを参照してください。また、詳しい作り方は『新版・災害が起こったときに外国人を助けるためのマニュアル』に載っています。普通の日本語から「やさしい日本語」への言いかえリストもありますので参考にしてください。

※『新版・災害が起こったときに外国人を助けるためのマニュアル』とは、「やさしい日本語」を使った放送用案文、ポスターやビラのことです。




Q7 『新版・災害が起こったときに外国人を助けるためのマニュアル』を見たいのですが、どこで見ることができますか?
A7  新版マニュアルは『新版・災害が起こったときに外国人を助けるためのマニュアル』にて確認することができます。ご自由にダウンロードしてご利用ください。刊行されたマニュアルは、各都道府県立図書館や政令指定都市の市立図書館で見ることができます。
 また、旧版マニュアルについては『災害が起こったときに外国人を助けるためのマニュアル』も確認することができます。




Q8 『新版・災害が起こったときに外国人を助けるためのマニュアル』が欲しいのですが、どうすれば入手できますか?
A8  研究室が無償で配布したマニュアルは残部が無くなってしまいました。それでも入手したいとご連絡を下さる方がいらっしゃいますので、弘前大学生協の書籍部で実費でご購入いただけるように手配しました。注文方法の詳細をご覧ください。




Q9 「やさしい日本語」は災害時や普段の暮らしに役立つ情報提供のために、実際に活用されていますか?具体的に教えてください。
A9  青森県弘前市では、FMアップルウェーブで「やさしい日本語」を使ったラジオ放送がされています。また、FMわぃわぃ(神戸市)やFMながおか(新潟県長岡市)でも多言語放送の一つとして、「やさしい日本語」での放送が行なわれています。
 そして「やさしい日本語」は生活情報の提供にも使用されています。Web上では、たかとりコミュニティセンター(神戸市)の多言語生活情報提供ホームページ「東西南北」や、群馬県多文化共生支援でも使用されています。大阪府冨田林市では、「どないしたん?−やさしい日本語で外国人と話してみよう−」という冊子に使われています。また、奈良県生駒市の「いこま外国語版暮らしのガイド」にも使われています。さらに「やさしい日本語」の防災マニュアルも、秋田県国際交流協会、京都市国際交流協会、仙台国際交流協会から発行されており、ほかには弘前市において市内誘導標識に使用されています。
 新聞各社に取り上げられたものや社会的評価については、「やさしい日本語」の活用事例と社会的評価のページにまとめてありますのでご覧ください。




Q10 実用化にあたっての問題点は何ですか?
A10  「やさしい日本語」の実用化にあたって、5つの問題点があります。
  1. どのことばが「やさしい日本語」であるかを瞬時に判断するのが困難であることです。即座に誰もが「やさしい日本語」に変換できるように、やさしい日本語支援システム、通称「やんしす」の開発が目指されています。
  2. 「やさしい日本語」は一文を短くするがどの程度までならばわかりやすいかを、構文論的に説明する必要があることです。
  3. 「やさしい日本語」を音声化するには、スピードを落とすだけでなく、一分あたりの語数や文節でのポーズの時間をどの程度とれば理解しやすいかなどに、科学的な裏付けが必要であることです。
  4. 「やさしい日本語」で説明すると、簡潔にゆっくりと読むために情報量が少なくなってしまうということです。日本人が聞いても遅すぎてわかりにくくなってしまうことのないよう、また、外国人に対しても自然にわかってもらえる日本語であるための妥協点をこれから探っていかなければなりません。
  5. 現在、日本政府は日本国内にいる外国人の日本語能力を把握していない点です。そのため日本語能力3級以上の人には理解してもらえるように作られている「やさしい日本語」が、どのくらいの人数に有効であるかは未知数です。このため「やさしい日本語」の真の効果を説明することがまだできていません。


先頭へ

Q11 どうして研究室のホームページを「やさしい日本語」で表示しないのですか?
A11  「やさしい日本語」は、災害が起きたときに、母国語での避難情報や救援情報を得られない外国人、あるいは日本人用の日本語ではそういった情報を理解できない外国人のために考え出されました。外国人にも必要な情報を、必要最低限の日本語の語彙と文法で表現しますので、伝えられる内容には限りがあります。災害が起きてからの72時間を生き延びてもらう情報を伝えるためだけの表現と位置づけています。
 一方、平常時の情報は多言語への翻訳が可能です。外国人はいろんな情報を、母国語で伝えてもらった方が安心ですし、確実です。
 平常時の情報を「やさしい日本語」で伝えようとすると、難しい語や言い回しを使わざるを得ないこともあり、私たちは「やさしい日本語」本来の「やさしい」から遠ざかってしまうと考えています。このようなことから、研究室のホームページを「やさしい日本語」で表示することを控えています。




Q12 「やさしい日本語」の研究にはどんな人たちが携わっているのですか?
A12  社会言語学研究室と「やさしい日本語」研究会が共同で研究を進めています。研究室と研究会は、2ヶ月に1度を目処とした定期的な研究会を開催しており、行政やマスコミ、NPO、ボランティア団体の皆さんに安心して「やさしい日本語」を使ってもらえるような改善や開発、工夫を重ねています。
 「やさしい日本語」研究会には、つぎのような人たちが参加しています。
  佐藤和之(研究代表者・弘前大学)
  伊藤彰則(研究分担者・東北大学) 
  伊藤健人(研究分担者・群馬県立女子大学)
  石黒 格(研究分担者・弘前大学) 
  梅沢光一(研究協力者・(株)技孜舎)
  鹿嶋 彰(研究分担者・弘前大学)
  柴田 実(研究分担者・NHK放送文化研究所)
  庄司輝昭(研究協力者・NPOキャスト) 
  杉戸清樹(研究分担者・国立国語研究所)
  波多野厚緑(研究協力者・FMアップルウエーブ)
  馬場康維(研究分担者・統計数理研究所) 
  藤盛嘉明(研究協力者・藤盛医院)
  星野崇宏(研究分担者・東京大学) 
  前田理佳子(研究分担者・大東文化大学)
  水野義道(研究分担者・京都工芸繊維大学)
  御園生保子(研究分担者・東京農工大学)
  米田正人(研究分担者・国立国語研究所)
  米山順一(研究協力者・(株)大修館書店)
                           (所属は2008年3月現在です)




Q13 どうして「『やさしい日本語』作成のためのガイドライン」を作ったのですか?
A13  地域防災計画などで「やさしい日本語」を外国人用の情報伝達言語に位置付ける自治体が増えました。一方で、すべての漢字にルビを振っただけのアレンジされた「やさしい日本語」が使われるケースも多く見受けられるようにもなりました。このことに伴い、「やさしい日本語」化のための詳細な規則を知りたいという要望が多く寄せられています。そこで、社会言語学研究室では原点に戻り、「一人でバスに乗ったり、買い物ができたりする程度の日本語力で、かついろんな国からの外国人」が災害時に的確な行動を起こせるような日本語表現を作るガイドラインを示すことにしました。




Q14 「『やさしい日本語』作成のためのガイドライン」は、これまでのホームページにあった「『やさしい日本語』の作り方」と同じものですか?
もし違うとしたら具体的にどう違うのでしょうか?
A14  ホームページに掲載している「『やさしい日本語』の作り方」では、ポスターや掲示物を書くために必要な書きことばついて規則化しました。「『やさしい日本語』作成のためのガイドライン」は、それに加え、ラジオやテレビで放送するときに必要となる読みことばについても規則化しています。
 またガイドラインには「やさしい日本語」が作れるようになったかの練習問題や皆さんが作った「やさしい日本語」が適切な表現になっているかをチェックするためのリストを巻末につけています。一人ででも学習できるような作りにしました。両方をご活用ください。




Q15 「『やさしい日本語』作成のためのガイドライン」は2005年のマニュアルとどう違うのですか?
A15  「新版 災害が起こったときに外国人を助けるためのマニュアル」は、災害が起きたときに必要となる情報の具体的な表現の仕方を掲載しています。例えば、ラジオなどの放送に使える「やさしい日本語」の案文や、「やさしい日本語」を用いたポスターやビラなどの具体例です。
 一方「『やさしい日本語』作成のためのガイドライン」には、「やさしい日本語」化の手順や規則を掲載しました。これまでの卒業論文や研究室が行ってきた研究の成果をまとめたものです。誰もが「やさしい日本語」文を作れるようになるガイドラインを目指しました。
 「新版 災害が起こったときに外国人を助けるためのマニュアル」と併せて、「やさしい日本語」を使った情報提供に役立てて欲しいと考えています。




Q16 「『やさしい日本語』作成のためのガイドライン」ではどんな工夫をしたのですか?
A16  「『やさしい日本語』作成のためのガイドライン」の「やさしい日本語」作成ルールでは、項目ごとに例を挙げて「やさしい日本語」で文章を作ることに慣れていない人でも、作り方を理解しやすいようにしました。巻末につけた「やさしい日本語」チェックリストでは、自分で作った掲示物や原稿が適切な表現になっているかを確かめることができます。
 更に、ガイドラインでは「やさしい日本語」を作ることができる最低限の情報だけを掲載し、「やさしい日本語」を知らない人でも手軽に読めるようにしました。また、繰り返し読んで「やさしい日本語」についての基本的な知識を蓄えることや、災害時に持ち運ぶことができるよう、ページ数を少なくまとめました。
 巻末に、適切な表現になっているかを確かめるためのチェックリストも用意し、ガイドラインを見るだけで「やさしい日本語」文を作れるようにしました。更に、重要度の高い情報に絞り簡潔にすることで、誰でも手軽に読めるようにし、災害時に携帯しやすくしました。




Q17 「『やさしい日本語』作成のためのガイドライン」を欲しい人はどうすればいいのですか?
A17  「新版 災害が起こったときに外国人を助けるためのマニュアル」は大学生協から購入できますが、「『やさしい日本語』作成のためのガイドライン」は購入いただけるものを用意しておりません。ページ数が少なく薄い冊子のため、ダウンロードが可能だからです。お手数ですが、「『やさしい日本語』作成のためのガイドライン」からpdfファイルでダウンロードできるようにしましたので、自由にダウンロードのうえご活用ください。





先頭へ

ホーム
QLOOKアクセス解析