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「やさしい日本語」にするための12の規則


(1) 難しいことばを避け、簡単な語を使ってください
() 1文を短くして文の構造を簡単にします。文は分かち書きにしてことばのまとまりを認識しやすくしてください
(3) 災害時によく使われることば、知っておいた方がよいと思われることばはそのまま使ってください
(4) カタカナ・外来語はなるべく使わないでください
(5) ローマ字は使わないでください
(6) 擬態語や擬音語は使わないでください
(7) 使用する漢字や、漢字の使用量に注意してください。すべての漢字にルビ(ふりがな)を振ってください
(8) 時間や年月日を外国人にも伝わる表記にしてください
(9) 動詞を名詞化したものはわかりにくいので、できるだけ動詞文にしてください
(10) あいまいな表現は避けてください
(11) 二重否定の表現は避けてください
(12) 文末表現はなるべく統一するようにしてください


1)難しいことばを避け、簡単な語を使ってください

語彙は日本語能力試験出題基準3級・4級(最も初級)の語を使います             

 日本語能力試験出題基準3級・4級程度の漢字、語彙については、こちらにまとめてあります

     日本語能力試験出題基準3級・4級程度の漢字
     日本語能力試験出題基準3級・4級程度の語彙               

「日本語読解システムリーディングチュウ太」のホームページで、語彙の難しさのレベルを調べることができます    

     http://language.tiu.ac.jp/tools.html
  


 「やんしす」のダウンロードが以下のURLからできます。「やんしす」とは、「やさしい日本語」作成を支援するためのソフトウェアです。作成した日本語のどこを言い換えればやさしくなるかを指摘してくれます。
 以下のページからダウンロードすることができます。


       http://www.spcom.ecei.tohoku.ac.jp/~aito/YANSIS/ 
                        

災害時に必要になる3級・4級以外の語彙は、マニュアルの言い換えリストを参考にして
 ください
     マニュアルの言い換えリスト

(2)1文を短くして、分かち書きにし、文の構造を簡単にします。文は分かち書きにして、ことばのまとまりを認識しやすくしてください。
 文の構造を簡単にする場合には以下の点に注意してください

@主語と述語を一組だけ含む文にしてください

  例「余震が起きるおそれもあるため、余震に対して十分に注意して
     ください」

    →「
()(しん)<(あと) () ()(しん)> に ()をつけて ください
                
A連体修飾節(名詞を説明している部分)の構造を単純にしてください 
       

  例:地震の揺れで壁に亀裂が入ったりしている建物
            
    →()(しん)で (こわ)れた 建物(たてもの)


連体修飾節とは、名詞を説明している部分のことです。
ここでの例では、下線が引いてある「地震の揺れで壁に亀裂が入ったりしている」と
いう部分
が連体修飾節になります。


 1文の長さは平仮名で数えて24字程度、文節の数は10文節程度を目安にしてください。
また、文は文節で余白をあけて区切り、分かち書きにしてください


分かち書きの文章の作り方>
 @まず文を文節で区切ります。文を文節で区切るときは、文の途中に
  「ね」などのことばを入れて切ってもおかしくないところで区切ります
      
   例:今日(きょう)(あさ)()(しん)がありました
            

     今日(きょう) (あさ)
 ()(しん) ありました
 
 A文節で区切ることができたら、区切ったところに余白をあけます。
  そうすると、分かち書きの文章ができます
     

   例:今日(きょう) 
(あさ) ()
(しん)
 ありました  
     


さらに外国人にわかりやすい分かち書きの方法があります。
詳しくはこちらのページをご覧ください。

「『やさしい日本語』のための分かち書きルール」へ

3)災害時によく使われることば、知っておいた方がよいと思われることばはそのま
  ま使ってください

 日本語に不慣れな外国人にとって難しいと思われることばでも、災害時にはよく使われます。そのため、知っておいた方がよいと思われることばはそのまま使い、そのことばの後に<>を使って言いかえを表記してください

  例: 「消防車」 →しょう)(ぼう)(しゃ)() 消()す (くるま)

     「余震」  →()(しん)(あと)から ()る ()(しん)

     「避難所」 →()(なん)(じょ)<みんなが ()げる ところ>

     「し」→()()し<(あたた)かい ()(もの)を (つく)って (くば)る>

     「津波」  →()(なみ)<とても (たか)い (なみ)

(4)カタカナ・外来語はなるべく使わないでください 

 外来語は原語と意味や発音の異なるものが多いため、使用するときは注意してください

  例:ライフライン…日本語では、電気・ガス・水道などの生活に必要な
             設備のことを意味します。しかし、英語では「命綱」を
             意味するので、外国人には誤解されやすいことば
             です
    ダイヤル  …英語とは発音が全く異なるため、外国人には伝わり
             にくいことばです
    デマ      …ドイツ語の単語を省略したことばで、日本人以外に
             は伝わりにくいことばです


 外来語の中でも、日本語能力試験3級・4級程度の語で、外来語以外での表現が難しいものは使うことができます                                    
                       
  例:バス、ガス、ガラス、テレビ、ラジオ
(5)ローマ字は使わないでください
 ローマ字は、駅名や地名などの固有名詞を表記するためのもので、文を書くことには不向きです。ローマ字を使って日本語の文を表記することはしないでください

(6)擬態語や擬音語は使わないでください

 日本語で使用される擬態語(めちゃめちゃ、どきどきなど)や擬音語(ドンドン、ガシャンなど)は、日本語話者以外には伝わりにくい表現です。使用を避けてください

(7)使用する漢字や、漢字の使用量に注意してください。
すべての漢字にルビ(ふりがな)を振ってください


 掲示物や配布物を作る時は、漢字を使った方が漢字圏の人にわかりやすいという利点がありますが、使用する割合に注意してください。漢字の使用量は一文に3・4字程度が目安です。また必ず全ての漢字にルビをふってください            
          

  例: 「(あたま)の (うえ)に ()をつけて ください」

     「(でん)()を 使(つか)うことが できます」



 同音異義語を書くときは、級外の漢字でも漢字を使用した方がわかりやすい場合があります。そのときは漢字で表記してください

              

  例: 「()を ふいて ください」→「()を ()いて ください」

        「拭く」を「吹く」と誤解する可能性があるためです


(8)時間や年月日は外国人にも伝わる表記にしてください


  時間や年月日を表記するときは、以下の規則に従ってください



@時間は12時間表記で書いてください
                                                   

  例: 「21時30分」

     →「午後(ごご)()30(ふん)


A時間を表す助詞は、記号「〜」ではなく、「・・・から」に統一してください
                                     

  例: 「電気を午前10時30分〜使うことができます」

→「(でん)()を ((ぜん)10()30(ふん)から 使(つか)うことが できます」


B年月日の表記にはスラッシュ「/」を使わないでください  
                       

  例: 「2012/10/11」

      →「2012(ねん)10(がつ)11(にち)


C元号は使わないで、西暦で書いてください
                

  例: 「平成24年10月11日」

     →「2012(ねん)10(がつ)11(にち)



(9)動詞を名詞化したものはわかりにくいので、できるだけ動詞文にしてください


  例: 揺れがあった → ()れた

      ↑            ↑  

     「揺れ」は名詞     「揺れる」は動詞


 ここでの例の「揺れ」は、動詞「揺れる」から作り出された名詞(連用名詞)です。このような、動詞を名詞化した語は外国人にわかりにくいという特徴があります。そこで、もともとの動詞「揺れる」の過去形「揺れた」を使います

(10)あいまいな表現は、避けてください


@「おそらく・・・」「たぶん・・・」などの表現は、使わないでください
              

  例: 「たぶん津波がきます」

     →「()(なみ)が ()るかも しれません」


A「・・・したりしている」のようなあいまいな表現は避けてください    
          

  例: 「亀裂が入ったりしている建物」

   →「(こわ)れた 建物(たてもの)


(11)二重否定の表現は避けてください


 「通れないことはない」、「使えないわけではない」などの二重否定の表現は、外国人だけでなく、日本人にとっても混乱を起こしやすい表現です  

                            
  例: 通れないことはない→(とお)ることが できます

(12)文末表現はなるべく統一するようにしてください

@可能 「することができます」
                                         
  例: 火を使えます→()を 使(つか)うことが できます

 可能表現は「れる」「られる」を使わず、「することができる」を使ってください。これは日本語能力試験3・4級で一番はじめに「〜ができる」という表現を学ぶためです。また、不可能の表現は、「することができません」としてください  
 
  例: 電話は使えません→(でん)()を 使(つか)うことが できません

 文末以外でも、可能・不可能を表現するときは、「〜できる」・「〜できない」を使用してください
    
  例: 燃えるゴミ →()やすことができる ごみ
     燃えないゴミ→
()やすことができない ごみ

A指示 「〜てください」 
                                          
  例: 手を洗いましょう→()を (あら)って ください

 指示表現の文末は「〜しましょう」ではなく、「〜してください」とします。「〜しましょう」には指示以外にも勧誘の意味もあるので、「〜してください」のほうがわかりやすいためです 




         

「やさしい日本語」の作り方 トップ 3.「やさしい日本語」のための分かち書きルールへ





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