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○津軽弁と南部弁の特徴
津軽弁と南部弁にはそれぞれ特徴が見られます。
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特徴
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津軽弁
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・発音が簡潔で、歯切れがいい
・南部弁に比べて「です」「ます」に相当する丁寧な表現を
あまり用いない
・語調や抑揚が強く、「男性的」
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南部弁
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・イントネーションがゆるやか。間延びした感じがする
・ことばの終わりに丁寧表現がたくさん付くため、やさしい
感じがする
・情緒があり、「女性的」
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○ことばの違い
津軽弁と南部弁では、語彙や表現の仕方に大きな違いを見る
ことが出来ます。ここでは、特にその違いが目立つ表現を紹介
します。表の一段目は津軽弁、二段目は南部弁の言い方です。
@いらっしゃい[動]
例文:弘前大学においでなさい
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コイヘ
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ヒロサギダイガグサ コイへ
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オイデアレ
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ヒロサギダイガグサ オイデアレ
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A(犬などを)飼う[動]
例文:犬を飼う
Bくすぐったい[形]
例文:足の裏がくすぐったくなる
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モチョクチャイ
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アシノ ウラ モチョクチャグナル
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モチョコイ
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アシノ ウラ モチョコグナル
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C恥ずかしい[形]
例文:人前で話をするのは恥ずかしい
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メグセェ
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ヒトメデ ハナスノ メグセェ
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ショス
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ヒトメデ ハナスノァ ショス
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Dなまけもの[名]
例文:お前はなまけものだな
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カラポネヤミ
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オメ カラポネヤミダナ
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カラヤギ
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オメ カラヤギダナ
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E〜から[接助]
例文:雨が降るから傘を持っていけ
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ハンデ
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アメ フルハンデ カサモッテゲ
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スケ
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アメ フルスケ カサモッテゲ
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F子供たち[連]
例文:うちの子供たちが行ってないか
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ワラハド
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オラホノ ワラハド イッテネガ
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ワラサド
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オラホノ ワラサド イッテネェアド
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G寒かった[連]
例文:昨日は寒かった
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サブフテアッタ
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キナ サブフテアッタ
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サムカッタ
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キノ サムカッタ
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Hだめだ[連]
例文:今夜であればだめだ
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マイネ
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コンヤダバ マイネ
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ワガンネ
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コンヤデェバ ワガンネ
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I〜でしょう[連]
例文:雨が降るでしょう
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ビョン
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アメ フルビョン
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ゴッタ
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アメ フルゴッタ
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〈凡例〉上の表の[]の中の字は、語の品詞を表しています。
動:動詞 形:形容詞 名:名詞 接助:接続助詞 連:連語
品詞の説明はこちらにあります。
○アクセント
青森県で話されることばは、同じ東北地方の山形県の内陸部や福
島県で話されることばとは、明らかに違った印象を受けます。青森
県の方言には、ことば(語)の中で高く話すところと低く話すとこ
ろ(アクセントと言います※1)がはっきりしているという大きな
特徴があります。(図1)
「津軽弁と共通語の違い」のページで説明した「音声」と「アク
セント」についての特徴は、南部弁も同じです。青森県全体に共通
したものといえます。津軽弁と南部弁は違っているという話をしま
したが、アクセントに関して言うと、津軽弁のアクセントと南部弁
のアクセントに大きな違いは見られません。
図1 アクセントの区別がない地域
『絵で見る方言地図』(郷土の研究 方言をしらべよう 第10巻)
(福武書店)より引用して加工
図1の黒い部分がアクセントの区別がない地域です。山形県の内
陸部や宮城県の県南地方、福島県のことばにはアクセントの区別が
ありません。それに比べて、青森県のことばはアクセントがはっき
りしていて特徴的です。
「雨が降るから」というときに津軽弁では「雨降るハンデ」南部弁では
「雨降るスケ」といいます。南部弁の「スケ」は、関西の「降るサカイ」が
変形して「〜スケ」になったのだといわれています。津軽弁の「ハンデ」
の語源は古語の「〜ほどに」(※2)だといわれています。
なぜ、関西のことばが青森県の南部弁に影響を与えるのでしょうか。
それは、関西での生活に必要な物資を船(西廻り廻船)で運ぶために、
日本海から南部地方にたくさん来ていたからです。
江戸時代、日本海航路を使って各地の物資が関西地方に運ばれてい
ました。南部地方にはヒバ材が豊富にあったため、それを求めて関西か
らたくさんの船がやってきました。そのため関西のことばの影響を受け、
「サカイ」が変形し「スケ」になったと考えられています。この南部弁の
「スケ」は名詞の「境(さかい)」が室町の頃、接続助詞として上方(いま
の関西地方)で使われ始めたと言われています。
日本海側の地方や南部弁は関西のことばに影響を受けたと考えられる
ような「サカイ」に似たことばが多いのに対して、津軽弁の「ハンデ」は関
西のことばの影響は受けていません。津軽地方には、南部地方のヒバ材
のようなものがなかったため、船が入港しなかったからです。
※1 ことばの高低とは、低い音で始まったことばが、ある
ところから高くなったり、高い音で始まったことばが、
あるところから低くなる、といったことばのアクセント
のことです。
例:「靴下(くつした)」を、共通語ではくつしたのように
「ツ」を高く発音しますが、津軽弁ではクツシタと「タ」
を高く発音します。
※2 『古語大辞典』(小学館)より引用
[ほどに]
原因・理由の意を表す。
〜ので。〜から。
例:「女房、侍多かりけれども、或いは世を恐れ、
或いは人目をつつむほどに、問ひとぶらふ者
一人もなし」<平家物語・二・成親死去>
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