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津軽弁と共通語の違い



このページでは、津軽弁はカタカナで、
共通語はひらがなで書かれています。





発音


その他の特徴


代表的な津軽弁の例




発 音


音声

津軽弁の大きな特色の一つは音声にあります。


 津軽弁では「シ」と「ス」の区別をあまりしません。
たとえば、「獅子(しし)」「寿司(すし)」「煤(すす)」の発音は同じように聞こえます。同じように聞こえても、アクセント
※1の位置を変えてこれらを区別しています。


 他にも「チ」と「ツ」や、「ジ」と「ズ」、「イ」と「エ」などの区別も曖昧で、似た音に聞こえます。


 語中の「かきくけこ」「たちつてと」がそれぞれ「ガギグゲゴ」「ダジズデド
※2」と濁って発音されるのも特徴の一つです。たとえば「それから」は「ソレガラ」になりますし、「起きる」は「オギル」、「ねこ」は「ネゴ」と発音されます。

アクセント


 津軽弁のアクセントは特徴的です。低く始まったことばが、あるところから高くなったり、低く始まったことばがあるところから高くなる、という特徴があります。

たとえば、「靴下(くつした)」を、共通語ではくしたのように「ツ」を高く発音しますが、津軽弁ではクツシと「タ」を高く発音します。


「九月(くがつ)」の津軽弁アクセントはク
ツです。ですが、共通語ではガツ、のように頭の音を高く発音します。






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その他の特徴


〜ッコ

 津軽弁では、「小さく愛らしいもの」や「大切にすべきもの」をいう時に、「コ」をつけることがあります。


 たとえば、「飴」や「花」ですが、「飴」は「アメッコ」、「花」は「ハナッコ」となります。


 また、「イエッコ(家)」「クルマッコ(車)」のように、大きなものであっても、その人にとって大切であれば「コ」をつけることがあります。

ことばの短縮

 津軽弁では、ことばを短くして話すことがよくあります。


 例えば、津軽弁だと「どこへ」は「ドサ」、「痛い」は「イデ」と言います。極端な場合には、ことばを一文字で表現します。例えば、「わたし」を「」、「あなた」を
、「おいしい」をのようにです。

「〜に」と「〜さ」

共通語の助詞「〜に」を津軽弁では「〜サ」と言うことが普通です。年配の津軽弁話者の場合には、「〜ネ」と表現することもあります。例えば、

「ひろさき 行く」は「ヒロサギ イグ」(方向を示す「に」)

「薬は どこ ある?」は「クスリ ドゴ アル?」(場所を示す「に」)

「本を 買い 行く」は「ホン カグ」のようになります。(目的を示す「に」)





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代表的な津軽弁の例


次に、代表的な津軽弁を紹介します。
これは、津軽地域で生まれ育った大学生が選んだ代表的な津軽弁です。

大学生が選んだ代表的な津軽弁10語




アズマシイ アズマシイ ユッコ ダナァ
心地よい (形) 訳:気持ちのいいお風呂だなぁ
カチャクチャネ ナンボ カチャクチャネ ヘヤダ
グチャグチャな様 (連) なんて散らかった部屋だ
シャッコイ コゴノ ミズ シャッコクテ、メナァ
冷たい (形) ここの水、冷たくて、おいしいなぁ
マネ・マイネ オグレデ クレバ マネ
だめだ (連) 遅れてきたらだめよ
ワンツカ ママ アド ワンツカ ケヘ
ほんの少し (副) ご飯をあとほんの少しだけください
タケ゜・タンケ゜※3 コノ ジュース タンケ゜ アメ
とても・すごく (副) このジュース、すごく甘い
アサグ ヨルニ ソド アサゲバ マイネ
歩く (動) 夜に外を歩いたら駄目だ
モチョコチェ コチョガスナ!モチョコチェ ジャ
心地よい (形) くすぐるな!くすぐったいじゃないか
ケヤグ オメノ ケヤグ ガラ デンワ アッタヨ
友だち (名) あなたの友だちから電話あったよ
ハンデ アメ フッテル ハンデ カサ モテゲ
〜から (接助) 雨が降ってるから、傘持って行きなさい

出典:佐藤和之・米田正人(1999)『どうなる日本のことば方言と共通語のゆくえ』 大修館書店


動:動詞    形:形容詞    名:名詞    接助:接続助詞    連:連語

品詞の説明はこちら!


これらを見ると、「アズマシイ」や「カチャクチャネ」といった、
共通語では言いかえることのできないことばや、

「タケ゜」「ハンデ」
など普段の生活の中で使われることばが多く選ばれているようです。



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※1 アクセントとは、低い音で始まったことばが、あるところから高くなったり、高い音で始まったことばが、あるところから低くなる、といった、音の高低のことです。


※2 「ダジズデド」…高知県などの方言では「ジ」と「ヂ」、「ズ」と「ヅ」の発音が区別されます。津軽弁では「ヂ・ヅ」の発音はなく、全て「ジ・ズ」と発音されます。

そのためここでは、「ダヂヅデド」ではなく「ダジズデド」と表記しました。


※3 タケ゜・タンケ゜について…「タケ゜・タンケ゜」の「゜」は鼻濁音を表しています。

 鼻濁音とは、「がぎぐげご」の音の前に“ん”を付けたような、やや鼻にかかった発音のことです。ガ行には濁音の「ガ」と、鼻にかかった鼻濁音の「ンガ(カ゜)」の二つの発音があります。


 例えば、「学校」「銀行」など、ガ行の音がことばの頭に来るときは濁音で、「音楽」「背後」などことばの途中、あるいは最後に出てくる時や、「花が咲いた」などの助詞は鼻濁音です。

 ただし、「ベルギー」などの外来語や、「ガラガラ」といった擬声語などは、鼻濁音にはなりません。




津軽弁学びの場 目次 4.津軽弁と南部弁の違い




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