メディナ

モロッコを歩くとき、お土産を探したり時間をつぶしたりするのにおすすめなのが「メディナ」。
メディナ(Medina、アラビア語で「街」の意)は、北アフリカでは旧市街のことを指します。
石の外壁に囲まれたメディナの中にはスーク(Souk、「市場」の意)も多くあり、革製品のスーク、料品のスーク、食料品のスークなどと分かれ、狭い道の両側にお店がひしめき合っています。


モロッコには多くの都市にメディナがあり、世界遺産でもあるフェズやマラケシュのほか、カサブランカや青の街シャウエンなどのメディナも有名。
お土産を探すだけでなく、地元の人々の暮らしを垣間見ることもできる場です。


メディナを回るのは一苦労。迷路のように細い道が入り組んでいて、大きなメディナだと入った場所からは出られないとも言われているとか。
そんなメディナを歩くと、バブーシュなどの皮革製品、アルガンオイルなどの化粧品、陶器など、たいていのお土産は手に入れることができます。
私もモロッコに来て早々、室内履き用のバブーシュを購入しました。使えば使うほどなじんでくる革の味わいがお気に入りです。


買い物をするとき注意が必要なのは、値切り交渉。
メディナのほとんどのお店では値札がついておらず、特に外国人とみたら吹っかけてくることも多くあります。
いくらか値段が下がり、
<< C’est le dernier prix. >>(これで最後だ)
と言われても、めげることなかれ。それからさらに下がることも。
交渉成立後はがっつり握手なんかしている姿もたびたび目にします。
もしかすると、メディナの醍醐味はこの人とのコミュニケーションの中にあるのかもしれません。

2015年11月19日